ファッションと保険のごちゃ混ぜなブログ

ファッションEC分野で起業を目指す人です。

株式を公開する(上場する)意味

今日は上場して色んな方に株を保有していただく意味について書こうかと思います。

その前にまず起業時の資金調達の手段についてですが、基本的には

・金融機関(日本政策金融公庫含)
・自己資金
・その他

この中から事業内容によって組み合わせて資金調達することになります。
資金調達については、また別の記事にしようと思いますので今回は割愛です。

序盤は上記のような資金調達になりますが、IPOを選択肢として選んだ場合、実績を出し様々な要件をクリアすることにより株式を公開し(上場)、不特定多数の方に購入してもらい、大きく資金調達出来るというわけです。
この時点で強烈に株主還元というものを意識しなくてはならなくなります。


それはさて置き、タイトルの上場する意味についてわかりやすくイメージ出来るように書いてみたいと思います。


NightOwl社が事業を興し、数年後かなり軌道に乗ってきました。
魚を取ってきて卸す事業としましょう。

よし、そろそろもっと遠くへ魚を取りに行こう!
きっとあそこには大量の魚がいるはず。
でも、大きな船を買う資金が今はないな。
まだ事業が始まったばかりで、融資も受けられないしどうしようか。

その話を聞きつけたAさんとB、Cさんが私たちがそのお金を出資しましょう!
その代わり利益から幾らか分け前頂戴ね。
と持ちかけます。

NO社は、よしこれで街のみんなに魚を沢山届けることが出来る!
と意気込み遠洋漁業をスタートします。
ABCさんには、出資してくれた証に株式という紙切れを渡しました。
そこには幾ら出資したかもきちんと書いてくれています。

さて、NO社の思惑どおり。
事業は好調でABCさんも分け前もらえてとっても嬉しい。
NO社の事業の状況を聞くと、ABCさんはこうしたらもっと魚が取れるんじゃない?とか、今回は赤字になっちゃうけど、絶対後に繋がるからこうしたらどう?あんまり取り過ぎたら魚がいなくなっちゃうから、限度を設けよう。

NO社とABCはお互いに事業を成功させるために、議論を交わします。

そうこうしてると、NO社は自社のように出資を受けている大小様々な会社がひしめく集まる場があることを知ります。

そこには出資したいという人が沢山いるようです。

よし、思い切って色んな人から出資を募ろう!NO社は大興奮。

NO社は場を取り仕切る人から色々ルールを聞き、全て満たした上で出資を募ります。

するとD〜Zと大勢の人から出資の申し出が。

NO社は、大喜びで資金調達を完了し、出資者には分け前を上げると約束しました。

さて、大きな船をこしらえたNO社は遠洋漁業を開始します。
最初は順調で、分け前も皆んなに渡し順風満帆。

しかし、ある年海が荒れたせいで魚が全く取れない事態に。

NO社は肩を落とし街に戻り、出資者へ状況を説明しました。

すると、思いもかけない言葉を返す人が現れました。

おい!分け前を毎回くれるというから、出資したのに今回は分け前なしかよ!?
今まで稼いでた分からでもいいからよこせ!

NO社は困ります。
次の展開の為に今までの分は使うわけにはいかない。

しかし、出資者は聞いてくれません。
来年も魚が取れなかったら、承知しねえぞ!


何とかその場は収めましたが、来年の出資者へのことを思うとNO社は不安でしょうがありません。


そして翌年、最悪の展開です。

天候がまた荒れたため、全く魚が取れない可能性がでてきました。

このままではまずい、、
NO社は出資者にとりあえず漁に行く前に説明します。
今回も獲れないかもしれない。

出資者の一部は大激怒!
いや、今年は何としても分け前もらうといったはずだぞ!
何が何でも魚とってこんかい!
そうえいば、新しい漁場があるらしいじゃないか。あそこは大漁だと聞いているぞ、あそこにいってこい!

NO社は説明します。
いや、あそこは他社が取りすぎて魚がそもそもいなくなってしまいかねないから、今回はそれは無理です。

そうこうして出資者との押し問答の末、
禁断の漁に行くことになり、大漁の魚をもって街に戻ります。

激怒していた出資者も大喜び!
よし、じゃあ今回はぜーんぶ分け前に回してくれよっ!

NO社愕然...
わかりました。
では、来年の方針について説明させ...

はぁ?方針とか何でもいいよ。
分け前よこしてくれたらね。
出資者は経営は分け前さえくれたらどうでもいいようです。

これ以降、NO社は分け前を確保することだけに奔走せざるを得なくなったのでした。



だいぶ長くなりましたが、不特定多数に株がわたるというとこは、経営なんてはっきりいって無関心の人がほとんどです。

最近、村上ファンドが利益100パーセント配当に回せ、取締役にしろという話が出ました。

これは否認されましたが、上場するということは、株主の顔色を気にしなければならなくなります。

簡単にステータスや知名度向上、創業者利益を得たいということで、上場を目指すと必ず苦しくなります。

上場のメリットは信用力と、資金調達のしやすさはありましょうが、それ以上にプレッシャーもかなりかけられるということも念頭に上場という選択肢を決断しなければなりません。

上場していなくても大きな企業はそこそこありますしね。


起業家はスケールする際の戦略は早いうちから考えて置くべきと考えます。

私は今のところ上場という選択肢は考えていません。

お客様の事を第一に考えたいので。

皆様はどうお考えになるでしょうか。

※あくまで、悪い部分のみを例示しているだけですので、上場が悪いことではありません。
ステークホルダーをしっかり操れるのであれば、上場は強力な武器になる事は間違いありません。